電磁探査(TD-View)適用調査

水源開発、河川堤防の維持管理、地すべり等の防災調査 等

概要

TD-Viewとは電磁探査(TDEM法)の手法により、地下浅部(深度200m付近まで)の比抵抗構造を簡便に、かつ迅速に測定する事が可能な探査方法です。

調査事例

TD-Viewにより求まった比抵抗構造(1次元逆解析)

図は、3測線(総延長約1,100m)で5m間隔、約220測点の測定を行い、解析結果を3D表現したものです。

低比抵抗値を暖色系で表示しています。標高0m付近から以深に水平に連続する低比抵抗層が見られます。 調査地区は海に近く、海水の浸入が低比抵抗として現れたと考えられます。

迅速な測定作業の利点を生かして広範囲を測定する事で、このような調査地区の3次元的な把握が可能になります。


*城森 明ほか(2013):
3次元探査のための高速測定可能な可搬式時間領域電磁探査 (PTDView) 装置の開発と検証実験, 応用地質, 54, No4, 154-167.

測定方法

測定模式図

調査地区の近傍(測定領域から数10~数100m程度の場所)に信号の送信源を設置します。 送信源には、地盤に電流を流すための電極棒(1セット5~10本程度)を100~200mほど離して地面に設置、それらを結ぶ形で単芯ケーブルを敷設します。

受信側では測定作業として、調査地区の予め計画した測線上に等間隔(通常5~10m)に測点を配し、順次受信データを収集します。

この測定に用いるTD-Viewシステムは地面と非接触で計測をする為、舗装された地面上でも測定が可能です。

測定時間 1分以内/1測点 ※探査対象深度、現地状況により異なります。
作業人数 送信局: 1名
測定作業: 2~3名
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