高密度電気探査(2次元比抵抗探査)適応調査

水源開発、埋設物探査、河川堤防の維持管理、地すべり等の防災調査 等

概要

地面に接地した一対の電極から交替直流を流した際に地盤に形成される電位分布を測定して、地下の比抵抗構造を2次元断面図として映像化する手法です。

測定には、電流電極一対(地盤に電流を流す)と電位電極一対(電位差を計測する)を測線上に配置する4極法を主に用いています。

電極配置は、水平方向の変化に感度が高いとされるウェンナー配置と、垂直方向の変化に感度が高いとされるエルトラン配置の2種を使用し、これら感度の異なる電極配置で得られた値を組み合わせる事で、より真に近い断面図を解析で求めます。


解析では有限要素法を用いた2次元解析により比抵抗断面図を作成、周辺の地質状況から地質解釈を行います。

※4極法以外の調査も可能です。

調査事例

2次元解析による比抵抗断面図


空中写真判読によって抽出したリニアメント(地形の直線状構造)位置に比抵抗変化が見られます。 このような地質の変化、亀裂の有無が浸食の差となってリニアメントとして現れていると考えられます。

測定方法

測定模式図


予め計画した測線上に、測定電極を等間隔(基準間隔)で設置し、それらを電気探査用ケーブルに接続します。 測定は、電気探査用ケーブルが接続された電極切替器(スイッチボックス)にて、電極を順次切り替えて行っていきます。

測線長のおおよそ5分の1の距離が探査深度になります。


測定時間 測定準備を含め1時間~
※測線長、極数により所要時間は大きく変わります。
作業人数 4~5名
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